NECは、川崎市中原区にある同社の玉川事業場内に、IT・ネットワークを活用したワークスタイル革新による環境負荷削減や、シンクライアントシステムの積極的な活用などによるシステム全体での省電力化により、従来オフィス比でCO2排出量50%削減を目指す、環境に配慮した次世代オフィス「NEC玉川ソリューションセンター(仮称)」を建設すると発表した。本日より着工し、2010年4月の完成を目指す。

「NEC玉川ソリューションセンター(仮称)」

環境負荷では、IT・ネットワーク関連と建物自体の省エネ・省資源対策等により低減を図る。

IT・ネットワークでは、ペーパレスの推進、遠隔会議システム、シンクライアントシステムの積極的な利用や、サーバ・ストレージの新棟外の専用データセンタへの集約を推進。

建物では、ブライント複層ガラスやルーバーの採用、昼光利用および適正照度維持制御、高効率照明器具採用(一部LED照明等の採用)、超節水型便器および水資源の有効活用(中水・雨水の雑用水利用) 、夜間電力を活用した蓄熱システム、回転機器のインバーター導入および外気を利用した冷房システムなどにより、従来オフィス比で50%のCO2削減を目指す。

玉川事業場は、IT・ネットワーク事業部門や中央研究所ならびにNECエレクトロニクス等のグループ会社が集結した重要拠点となっており、2010年3月には同事業場に隣接してJR横須賀線武蔵小杉新駅が開業、利便性が向上する。NECでは、BCP(事業継続計画)対応や、武蔵小杉新駅設置工事への協力に伴う事業場内機能の移転への対応などの必要性をふまえ、竣工以来70年以上が経過している老朽化建物の建て替えを行うことしたという。