英語版が先行して発表されている「Adobe Creative Suite 4」の日本語版がいよいよ発表になった。英語版で見る限り、かなりの進化を遂げていることが確認できている「Photoshop」だが、実際に触れてみると、機能の進化だけでなく、使い勝手の向上など、様々な変更点が見受けられる。早速、編集部では日本語版のβ版を入手したので、ファーストインプレッションを前編、後編の2回に分けてお届けする。まず前編では、「Photoshop CS3」からの改良点について動画を交えて紹介していこう。
使い勝手を考慮した改良点
最初に今回の「Photoshop CS4 Extended」を触った感想は「一段と使い勝手が良くなった」と言うことだ。その要因の一つとして掲げられるのが、「色調補正パネル」の存在だ。このパネルは、従来、イメージメニューに用意されていた、「レベル補正」や「トーンカーブ」、「カラーバランス」など、15種類のコマンドがパネルから呼び出すことが可能で、従来のようにダイアログがでるのではなく、パネル上にコントロールのための画面が現れるのだ。そのため、編集中の画面が隠れることなく、各種補正が可能になった。
また「トーンカーブ」などの一部の機能では、修正したい部分にマウスを持っていき、上下にドラッグするだけで補正ができる機能が追加された。これにより、より直感的な補正が可能になったのは言うまでもない。また、このパネルから調整を行うと、自動的に調整レイヤーが追加されるため、元画像を破壊することなく作業を進めることができる。
また、画面の開き方も従来と変更になった点も見逃せない。ちょうどWebブラウザのタブのように一つの親画面にまとめられるようになった。なお、この方法が気に入らない場合は従来どおりのウィンドウの開き方も選択できるようになっている。なお、タブ上のウィンドウ間でドラッグ&ドロップを行いたい場合は、オブジェクトを該当するタブに持ってくると、自動的に画面が切り替わるが、ワンアクション増えるので多用する場合は従来の表示の方尾が使いやすい。