イーバンク銀行は、12日に顧客口座への不正ログインがあり、8口座から140万円が不正に引き出されていたことを明らかにした。同社によると、犯人は引き出した預金を現金化する手段として、電子マネーやオンラインゲームのツールを購入し、これを換金する手口をとったという。

同社が不正ログインを検知したのは12日。ログイン元のIPアドレスの範囲を指定してログイン制限をかけたが、その際、関係のない一部の顧客のログインも制限される状態となった。

同社では、12日23時すぎにログイン制限を解除。13日午前中までに、一部の顧客がログインできない状態は解消された。

だがその後、ユーザIDとパスワードを使った不正ログインにより、8口座から140万円が引き出されていたことが発覚。電子マネーやオンラインゲームのツールを購入し換金するという手口で、身元が判明するのを避ける手段と見られる。

「口座のユーザIDおよびログインパスワードは、ECサイトなどから入手した可能性があり、暗証番号はこれらの文字列から推測されたものと思われる」(イーバンク銀行)としている。

同社では、「一部メディアで『イーバンクのシステムへ不正アクセス』との報道がなされたが、基幹システムへの攻撃・侵入が発生したものではない。当行からの情報漏洩・流出は一切ないので安心してほしい」と呼びかけている。