STMicroelectronicsは11月14日、デジタル出力の3軸リニア加速度センサの新ファミリ3製品を発表した。これら3製品はともに、低消費電力モード、自動ウェークアップ機能、自由落下および6次元方向検知などのスマート機能を内蔵しているほか、SPI/I2Cなどのインタフェースを標準搭載している。

3軸リニア加速度センサ新ファミリのイメージ図

新製品は、「LIS331DLH」「LIS331DLM」「LIS331DLF」の3製品で、分解能に関する完全なスケーラビリティを保証している。そのため、カスタマはアプリケーションごとのニーズに基づき6/8/12ビットのデバイスを選択することが可能だ。

また、消費電流10μA未満で読み取りチェーンをアクティブに保ち、イベント発生時に自動的にウェークアップするという自動ウェークアップ機能を搭載しており、システム全体の低消費電力化を実現する。

6次元方向感知は、加速度センサが3軸すべてを検知することに加え、上下いずれを向いているかの検知が可能。この検知情報を使用することで、新たなアプリケーションの開発が可能となる。

コンフィギュラブルなハイパス・フィルタをオンにすることで、検知時に最終製品が傾いていたり上下逆に置かれていたとしても、モーション駆動する各種機能および振動モニタを有効にすることができる。

耐衝撃性は最大1万Gで、内蔵の自己診断機能により、カスタマはセンサを基板に実装した後でも機能検証を行うことが可能である。

すでに3製品ともにサンプル出荷を開始しており、量産は2009年初頭を予定、単価は年間10万個購入時で約1.5ドルとしている。