NECエレクトロニクスは11月13日、フラッシュメモリ内蔵の低消費電力8ビットマイコンを12品種、同16ビットマイコンを10品種、合計22品種を製品化したことを発表した。今月から順次サンプル出荷を開始する予定で、2009年夏から量産を開始、2009年12月で22品種合計で月産100万個を計画している。
新製品の内訳は、8ビットマイコンが外部接続端子数が16本の「78KO/KY2-L」が6品種、同20本の「78KO/KA2-L」が6品種、16ビットマイコンが同80本の「78KOR/KF3-L」6品種、同100本の「78KOR/KG3-L」が4品種となっている。
8ビットマイコンは、待機状態の動作電流が0.7μA、1MHzの動作時の動作電流が260μAを実現しているほか、16ビットマイコンは、時計機能のみが動作する待機状態の動作電流が1.0μA、20MHz動作時で6.8mAを実現している。
また、8ビットマイコンでは、オペアンプを1個内蔵、16ビットマイコンは従来品と比べ高速かつ多数のアナログ入力端子を備えたA/Dコンバータを内蔵。これにより、従来、外付けが必要だった部品を不要とすることが可能となった。
さらに、8ビットマイコンでは、メインクロックに内蔵発振回路を選択した場合のオンチップデバッグ時に、電源接続用を除く必要な端子数を従来の4本から1本へ削減している。一方の16ビットマイコンでは、専用の昇圧回路を組み込んでおり、フラッシュメモリへのプログラム書き換えに必要な電圧を従来の2.7Vから1.8Vへ拡張している。