クォークジャパンは12日、エンタープライズ向けのソリューション「Quark Dynamic Publishing Solution(以下、Quark DPS)」の販売開始を発表した。出荷開始は2008年12月中旬の予定。

Quark DPSは、クォークが初めて日本市場に導入する新たなエンタープライズ・ソリューション。同ソリューションは2つの新製品「Quark Publishing System 8」、「QuarkXPress SerVER 8」を中心に、コンテンツ作成用デスクトップ・ツールなど、複数のソフトウェア・コンポーネント、パブリッシングのワークフローを自動化するサーバーベースの技術で構成されている。オープンスタンダードアーキテクチャをベースとしていて、Quark以外のコンテンツ管理システムなどのビジネス・アプリケーションとの統合も容易だという。同ソリューションでは、情報コンテンツをXML化することにより、印刷物、Web、電子といった各コンテンツの作成と提供の自動化を容易とする。

Quark DPSを構成するQuark Publishing System 8は、編集や制作のワークフローにおいて、ユーザーやアセット管理、プロジェクトの監視、ルーティング機能を提供。複数のユーザーが同時に「QuarkXPress/QuarkCopyDesk」および「adobe InDesign/InCopy」の各プロジェクトに作業を行え、ワークフロー内の各ユーザーがリアルタイムで更新を行うことを可能とした。またQPS Web Hub機能により、遠隔地のユーザーもブラウザを介してワークフローに取り込めるとのこと。同製品はオープンスタンダードアーキテクチャにより、既存の業務システム、他のパブリッシングソリューションへの接続も容易。価格は399万円より。

また、QuarkXPress Server 8はQuarkXPressベースの組版や拡張可能なサーバ上でのレンダリングを提供するサーバー用ソフトウェア。データベースとの連携により、様々なデザイン、データを含んだコンテンツを自動的に作成可能。出力形式はQuarkXPress、PDF、PostScript、PPML、EPS、JPEG、PNG、XML、などをサポート。価格は283万5,000円より。

複数のユーザーにより同時に編集・デザイン作業が行え、作業者の各プロジェクトに関する作業内容や進行状況も容易に管理可能