JSLitmus - A Tool For Testing JavaScript Performance

ZenbeからJavaScriptアプリケーションの開発に活用できるテストツールJSLitmusが公開された。JavaScriptのパフォーマンス計測とグラフ化に活用できるツールだ。JavaScriptを使ったWebアプリケーションを開発している場合には逃さすチェックしておきたい。ZenbeはGmailやAOL、Yahoo Mail Plusなど複数のWebメールを統合して単一のメールクライアントとして扱えるようにするサービスを提供している。メール以外にもカレンダーやアドレスブックなどほかのWebサービスも統合されているほか、拡張機能を使ってサードパーティのサービスを取り込むこともできる。

このようなサービスを展開しているZenbeにとってJavaScriptで開発されたコードのパフォーマンスは死活問題だ。多くの場合でFirebugのプロファイル機能が優れたパフォーマンス計測や分析を提供してくれるが、もっと突っ込んだ調査をするには機能不足といえる。そこでZenbe, Robert Kieffer氏の公開したJSLitmusだ。JSLitmusはアドホックにJavaScriptのベンチマーク試験を作成するためのツールで、メジャーなブラウザをすべてサポートしているほか迅速にベンチマークコードをの記述を可能にしてくれる。Zenbeのサービスを開発するにあたって活用されているツールだけに注目しておきたい。

JSLitmusサイトで公開されているデモの実行例

JSLitmusサイトで公開されているデモの実行例

Zenbe, Robert Kieffer氏はJSLitmus - A Tool For Testing JavaScript PerformanceでJSLitmusを発表するとともに、試しに作成したベンチマークで明らかになったことをまとめている。中でもJavaScriptのローカル変数とグローバル変数ではローカル変数を使った方が実行速度が速いことが知られているが、その差は5倍から25倍という結果だったというあたりは興味深い。