バンダイネットワークスとネットマイルは、小中学生を対象にしたネットリサーチサービス「キッズリサーチ」において、小中学生の「インターネットの利用状況」についてのアンケートを実施した。それによると、全体のおよそ2割が自分専用のパソコンを所有、インターネットの利用年数は小学校高学年・中学生において約3割近くが「5年以上」と回答している。
同調査は小中学生中心の情報交換サイト「サークルリンク」会員を対象に実施したもので、有効回答数は752人。回答は小学校低・中・高学年および中学生の4つの区分で集計されている。
インターネットを利用する端末については、全体で約97%が「パソコン」と回答。その他、ゲーム機ではWii(男子14.1%・/女子9.3%)、PSP(男子8.4%/女子1.2%)など男子の利用率が高いが、ニンテンドーDS(Lite)では男子16.1%、女子15.9%とほぼ同じ割合。中学生では携帯電話の利用率が他の区分に比べて高くなっている。また、「自分専用のパソコンはありますか」という設問では、全体の19.2%が「ある」と回答。特に中学生では25.5%に上っている。
インターネットの利用経験については、「5年以上」という回答が全体の26.5%を占めた。小学校低学年では「1年~2年未満(22.2%)」「2年~3年未満(27.8%)」が多く、小学校に入学してから利用し始めたことを伺わせるが、一方で「5年以上」という回答も16.7%と少なくない。
インターネットを主に利用する場所は、全体の95.1%が「自宅」と回答。そのうち半数以上が「自宅の居間」で利用している結果となった。また、中学生では約2割が「自分の部屋」と回答している。
インターネットを使う目的としては、全体で見ると「ひまつぶし(52.0%)」「遊びや趣味の情報を収集するため(45.5%)」「オンラインゲームで遊ぶため(36.4%)」が上位となり、勉強やコミュニケーション目的を上回った。特に小学校低学年ではオンラインゲームが6割を占めている。中学生では、ひまつぶしや情報収集目的の他に、「誰かとやりとりするため(メール、チャット、掲示板への書き込みなど)」や「自分のブログやホームページを作成するため」など、情報発信のための利用も多くなっている。
インターネットを利用する際の「約束」についての設問(記述式で回答)では、「1日1時間まで」「お金のかかるサイトには行かない」など利用時間や課金についての内容が多く挙げられた。また、「名前や住所をホームページに載せない」「危ないサイトに行かないこと」など安全な利用のための約束事も多く見られた。「特にない」という意見は少数で、多くの家庭で子どものインターネット利用について何らかの決まり事を設けていることが伺える結果となった。