米Sun Microsystemsは11月10日(現地時間)、同社Open Storage戦略に準拠したアプライアンス型のストレージ製品「Sun Storage 7000ファミリー」3機種を発表した。ラックマウント型のアプライアンスサーバで、用途や規模に応じて2TBから0.5PBまでのバリエーションが提供される。ハイエンドモデルはコントローラの冗長化のほか、SSD向けの最適化機構や同社が開発したFlash Hybrid Storage Pool技術に対応し、可用性とともに高いパフォーマンスを得られる。
新製品は「Amber Road」の開発コード名で呼ばれていたストレージ製品で、業界標準のコンポーネントにZFSやDTraceなどのSunのソフトウェア技術を組み合わせた統合型ストレージソリューションとなっている。単純なセットアップだけでなく、ハードウェア動作状況のモニタリングやトラブルシューティングなど、解析/トレース・モジュールによる分析結果をWebブラウザを介して確認できる。システム部門エグゼクティブバイスプレジデントのJohn Fowler氏は「セットアップも容易で、最大75%のコスト削減効果が期待できる」と説明する。
今回発表されたのは、2Uサイズのローエンドモデル「Sun Storage 7110」、4Uサイズのミッドレンジモデル「Sun Storage 7210」、4Uサイズのハイエンドモデル「Sun Storage 7410」の3機種。7110はコンパクトさを売り物にしたストレージ製品で、未設定状態で2TBの最大容量を持つ。7210は高密度収納対応で最大48TBまでの容量が搭載可能なほか、SSD向けの読み書き最適化やFlash Hybrid Storage Poolに対応する。7410はソフトウェアの設定で最大576TBまでの対応が可能なハイエンドモデルで、コントローラの冗長化や高速化機構などを搭載し、可用性とパフォーマンス、スケーラビリティを全方面で強化している。価格は7110が1万995ドルから、7210が3万4995ドルから、7410が5万7490ドルからとなっている。
Sun Storage 7410 |
Sunは同日に「Open Storage Partner Specialty Program」も発表した。Open Storage製品を導入するユーザーに対して、プロフェッショナルサービスを提供するものとなる。