三洋半導体は11月10日、独自の雑音推定アルゴリズムを用いて、高騒音下で集音した音から背景雑音を除去し人間の音声を取り出す"ノイズキャンセルLSI"の第2世代製品となる「LC70301LG」を開発したことを発表した。12月よりサンプル出荷を開始し、サンプル価格は1,000円としている。なお、量産時の規模は月産30万個としている。
同製品は、雑音アルゴリズムの見直しとメモリサイズの向上により雑音除去精度を従来品比で2倍に向上、雑音成分をノイズキャンセル処理前の1/20以下に低減することが可能である。
また、プロセスを従来品の0.25μmから0.15μmへと微細化したほか、独自の低消費電力化技術を用いることにより、消費電流を従来品比で50%減となる15mAとした。
さらに、パッケージをFLGAとすることで、従来品比で面積64%減、体積83%減を実現している。
こうしたことにより、携帯電話やPHS、ICレコーダなど民生通信機器への展開が可能となっているほか、音声強調機能や話速変換機能の付加が可能であり、カスタマのニーズに対応することが可能となっている。