Freescale Semiconductorは11月10日、LCDアプリケーション向け8ビットマイコンファミリ「L」として「MC9S08LL」「MC9RS08LA」「MC9RS08LE」の3製品を発表した。いずれもサンプル出荷を開始しており、サンプル価格は0.90ドルからとなっている。
S08LLは、LCDドライバを内蔵しているほか、内部で電圧を制御する機能を有し、ソフトウェアによるコントラストの調整が可能だ。このため、コンポーネントの削減が可能となっている。
RS08LAおよびRS08LEは、同社のRS08コアをベースにしており、小型家電製品や医療機器などの産業アプリケーションでの利用が想定されている。LCDのセグメント設定は、8×21または4×25(RS08LA8)および8×14または4×18(RS08LE4)で、省電力機能によるCPUスリープ時の表示処理などが可能だ。また、RS08LAはチャージポンプを内蔵している。
これらの製品には、開発ツールやリファレンスデザインなどが用意されているほか、8ビットまたは32ビットのマイコン向け統合開発環境「CodeWarrior Development Studio for Microcontrollers v6.2(無償版)」によりサポートされている。また、CodeWarriorツールに含まれるアプリケーション開発サポートツールの「Processor Expert」を利用することで、アプリケーションの開発を迅速に行うことができるほか、評価用に「DEMO9S08LL16」「DEMO9RS08LA8」「DEMO9RS08LE4」の3種類の評価ボードが用意されている。