動画投稿サイト「ニコニコ動画(秋)」を運営するニワンゴは7日、ニコニコ生放送において、社民党の保坂展人衆議院議員が10日午後8時半から出演すると発表した。「青少年ネット規制法」や「児童ポルノ禁止法」をテーマに語る予定。

青少年ネット規制法は今年6月に国会で成立、正式名称は「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」。

同法の内容は、ISPや携帯電話事業者に対し、親が解除を申し出た場合を除き、18歳未満の青少年が有害サイトを閲覧できないようにするフィルタリングサービスを義務付け。パソコンメーカーに対しても、フィルタリングソフトのプレインストールなど「フィルタリングの利用を容易にする措置」を義務付けている。

また、児童ポルノ禁止法に関しては、自民党が6月、インターネット上の児童ポルノなどの「単純所持」を禁止するとともに、違反した場合は懲役刑も科すとする議員立法案をまとめるなどの動きがある。

今回のニコニコ生放送では、「児童虐待防止法」の成立や、「せたがやチャイルドライン」(子ども24時間受付電話)の実現に尽力した経歴を持つ、社民党副幹事長の保坂展人(のぶと)衆議院議員が出演。

「現代社会における『ネット規制法』の真意を問う」と題し、上記2つの法律に関し語るほか、事前に保坂氏に対してユーザーが質問したい項目を「ニコ割アンケート」で調査し、その結果に基づいて、保坂氏が回答する。

ニコニコ生放送では、今月3日に民主党の小沢一郎代表が出演してネットユーザーからの質問に回答する中で持論を展開、生放送収録会場となった東洋大学の学生の質問にも答えた。

インターネット献金を活用し大統領に上り詰めた米国のバラク・オバマ次期大統領のケースもあり、今後政治家によるネット利用は一層加速しそうだ。