キヤノンは、プロユーザー向けのHDV規格に対応したHDビデオカメラレコーダー「XH G1S」と「XH A1S」の2機種を12月中旬から順次発売すると発表した。価格は「XH G1S」が80万円、「XH A1S」が55万円(いずれも税別)。
同製品はHDビデオカメラ「XH G1/XH A1」の後継機種。XHシリーズの優れた光学性能や映像エンジンはそのままに、高画質ハイビジョン撮影を可能にした。また同時に、ズームレンズの操作性の改善やオーディオ仕様の見直しを図ったという。ズームレンズでは、各操作リングの形状やリング間の段差を見直したほか、駆動トルクの変更や操作時の反応感度のカスタマイズが可能となった。一方、音声入力では、内臓マイクとXLR端子入力の同時使用や、XLR入力時のチャンネルごとに独立した感度設定、オーディオマニュアル記録時でのリミッター機能の使用が可能になるなど、業務用途における利便性が向上したという。
このほか、操作性が向上した光学20倍「HDビデオLレンズ」やハイビジョン映像の撮影に優れた高性能映像エンジン「DIGIC DV Ⅱ」、1/3型・総画素数約167万画素3CCD、光学式手ブレ補正機能の搭載などにより、HDV規格(1080i方式)での高品位なハイビジョン映像の記録・再生を実現。また、ホワイトバランスの調整範囲を2,000k~15,000kに拡張したほか、露出補正を行う「プッシュAE」機能など多彩な機能を装備している。