マーケティングソリューションを提供するメンバーズと、最適化技術の開発を行うブレインパッドは6日、両社が共同開発した「UltiPad for Listing AD」をエンジンに利用した、リスティング広告における費用対効果を最大にするための最適化自動支援サービス「サイテキッカー」を開始したと発表した。

リスティング広告はマス広告と異なり、他の広告に比べて運用が非常に重要だが、「運用が各企業の担当者や広告代理店運用担当者の勘に基づいていることが多く、担当者のスキルレベルに左右され、運用効率・効果に課題がある企業が多い」(メンバーズ)。

また、企業によっては数万語ものキーワードの運用が必要であるため、「単体のキーワードによるリスティング広告の最適化は可能であっても、すべてのキーワードが現在の事業戦略に合致しているか、効果が上がっているかを常に確認し、効果を落とさずかつ最適な状態を人的に継続・運用していくことは難しいのが現状」(同社)という。

メンバーズは、ブレインパッドが開発したマーケティング施策最適化用エンジンに、リスティング広告最適化の機能を追加した「UltiPad for Listing AD」をブレインパッドと共同開発。モデル設計からリスティング広告のレポートまで行う新サービス「サイテキッカー」を開始した。

サイテキッカーでは、リスティング広告の実績に基づき、商品購入や資料請求などWebサイト上から獲得できる最終成果であるコンバージョンの日時実績や、出稿対象商品ごとのキーワードのパターンを検出し、最適なモデルを設計。

リスティング広告の出稿パターンを自動出稿ツールで設定し、最適出稿の自動化をGoogleやオーバーチュアのAPIを活用し実行する。

日次、週次、月次レポートも提出。システムはSaaS方式で提供する。

オプションサービスとして、広告商材の在庫がゼロになった場合、その商材の広告出稿を自動的に停止する「在庫連動オプション」や、リスティング戦略の立案・実行・効果検証の支援業務を行うコンサルティング・サービスも提供する。

これにより、自社でリスティング広告を運用している場合、「専門知識が高くないスタッフでも、効果の高いモデルの設計が可能になり、運用の効率化、安定化を図ることができる」(メンバーズ)としている。

同社では、「10月27日から30社限定で、サイテキッカーを導入することにより、企業のリスティング費用をどれだけ削減できるかを無料でシミュレーションしている」としている。