日本産業デザイン振興会は6日、東京・六本木の東京ミッドタウン・ホールにて、2008年度グッドデザイン大賞の選出式典を開催した。大賞(内閣総理大臣賞)には、トヨタ自動車の乗用車「iQ」が選ばれた。

グッドデザイン大賞に選ばれたトヨタ自動車の乗用車「iQ」

トヨタ自動車の「iQ」は「多くの世界初という部分を持つ究極のリミット設計に驚かされた。イノベーション的技術による開発ではなく、従来のテクノロジーの高密度設計により既存の軽自動車とは異なる新しい超小型4人乗りマイクロプレミアムカーであり、完成度の高いダウンサイジングの可能性を生み出した。乗り心地や安全性は、今後世界の小型車に新風を吹き込むことは間違いない。車両が満ち溢れている都市交通のあり方に新しい概念を生むだろう」と評価された。

当日は、大賞候補7点の担当デザイナーによる公開プレゼンテーションを実施。その後、本年度グッドデザイン賞受賞者と審査委員などによる投票が行われ、iQが最多票数を獲得して大賞に決定した。

2008年度グッドデザイン大賞授賞式の様子