富士通とSAPジャパンは5日、ERPで管理するデータを分析し経営に役立つ情報として可視化するEIM分野で協業を強化すると発表した。両社は同日より共同でSAPの「EIMソリューション」の提供およびサポートを開始し、ユーザー企業のシステム導入および運用をハードウェアからアプリケーションまでワンストップで支援する。
ユーザー企業はEIMソリューションの活用により、ERP・SCM(生産管理)・CRM(顧客関係管理)などのデータを経営および各現場で活用できる情報として可視化し共有することで、経営資源として活用可能になるという。
今回の協業強化にあたり、新たにEIMソリューションセンターを富士通ソリューションスクウェア内に設置し、EIMソリューションの技術検証および導入支援を行う。 また、経営者層に向けて蓄積データをリアルタイムに経営情報として見せる視覚化した画面(ダッシュボード)の作成、現場向けのグラフィカルなデータ活用や連結管理業務、散在するデータの一元化、これらのデータを活用する手法など、業種別シナリオを策定する。
両社と日本ビジネスオブジェクツの3社は、富士通のSAP認定サーバの検証施設である富士通SAPコンピテンスセンターにおいてEIMソリューションの技術検証を共同で実施し、SAPのERPソリューションと日本ビジネスオブジェクツのデータ可視化ソリューションの連携ノウハウと手順を蓄積したという。これにより、ユーザー企業は実証済みのソリューションを導入・活用可能としている。