マイクロソフトは4日、仮想化環境の運用管理機能を強化したSystem Center製品群として「Virtual Machine Manager 2008」(VMM2008)および「Configuration Manager 2007 R2」(SCCM2007 R2)を発売した。
また、日立製作所の日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」および富士通のPCサーバ「PRIMERGY」で、VMM2008のバンドルモデルを順次提供する予定だ。
VMM2008は統合的な仮想化環境管理ソリューションで、Windows Server 2008 Hyper-V、Microsoft Hyper-V Server 2008およびVMwareの仮想化環境など、稼働する複数の仮想マシンを一元的に管理・展開する機能を提供し、リソースの最適化による物理サーバの使用効率向上を実現するという。
また、ライブラリに登録されたテンプレートをベースに、迅速な仮想マシンの展開および最適な配置決定を実現し、物理環境から仮想環境への移行(P2V)や他社製品の仮想環境からWindows Server 2008 Hyper-Vの仮想環境への移行(V2V)などをウイザードで実施できる変換機能などを提供する。
さらに、他のSystem Center製品との連携により、仮想環境の監視や構成管理、バックアップと復元なども実現するとしている。
SCCM2007 R2は企業内のIT資産・構成管理ソリューションを提供する製品であり、クライアント/サーバ/モバイルデバイスからハードウェアやソフトウェアの情報を収集し、その内容と設定されたポリシーに基づいてソフトウェア/OS/セキュリティ更新モジュールの配信などの機能を物理と仮想の両環境に統合管理コンソールから提供し、包括的な構成管理を実現するという。
同製品ではアプリケーション仮想化ソフトウェアである「Microsoft Application Virtualization 4.5」との連携を強化したことにより、仮想化したアプリケーションの配布や稼働状況の把握が可能になるとしている。
両製品ともボリュームライセンスプログラム、または販売代理店経由で販売され、価格は以下の通り。
ライセンスプログラム | リテール版 | SCCM 2007 R2 サーバーライセンス | SCCM 2007 R2クライアント管理ライセンス | SCCM 2007 R2サーバー管理ライセンス エンタープライズ | VMM2008サーバー管理ライセンス エンタープライズ |
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リテール版 | 29万8,000円 | - | - | - | 12月以降に提供 |
Open | - | 11万2,000円 | 8,000円 | 8万2,800円 | 9万7,000円 |
Select A | - | 7万500円 | 5,100円 | 5万2,400円 | 6万1,400円 |
Select B | - | 6万5,700円 | 4,700円 | 4万8,800円 | 5万7,200円 |
Select C | - | 6万200円 | 4,300円 | 4万4,700円 | 5万2,400円 |
Select D | - | 5万5,700円 | 4,000円 | 4万1,400円 | 4万8,500円 |