Sun Microsystemsは3日 (米国時間)、IBM製メインフレーム「system z」向けOpenSolarisのプロトタイプを公開した。ソースコードとバイナリパッケージは、OpenSolarisのWebサイトからダウンロードできる。
公開されたプロトタイプは、2007年夏にスタートした開発プロジェクト「Sirius」の成果によるもの。system zの仮想環境「z/VM」下で動作し、z/OSやLinux on System zなどのOSの代替としてOpenSolarisの利用が可能になる。OpenSolarisを稼働させることにより、ファイルシステム「ZFS」の利用や、Sun SPARC / Solaris上で稼働するアプリケーションのメインフレームへの移植が容易になる利点がある。
OpenSolarisのIBM system zへの移植は、IBMとSunから技術 / 資金両面で援助を受けた米Sine Nomine Associates社を中心に進展。2007年11月には、デモの実施と早期試作版の公開が行われている。