Texas Instruments(TI)は11月4日、車載向けにARMの浮動小数点プロセッサ「Cortex-R4F」をベースとした対称型デュアルコアマイコン「TMS570F」を発表した。
同製品は、2基のCortex-R4Fプロセッサをベースに、IEC61508 SIL3/ISO026262 ASIL D安全基準が必要なアプリケーション向けに設計されている。
浮動小数点マイコンのため、システムの設計者は要求される性能に応じて単精度および倍精度の浮動小数点演算を実行することができる。また、Mathworks製 Real Time WorkshopおよびETAS製 ASCETのような開発環境を用いた、物理モデル・ベースの制御が可能だ。
同プラットフォームは、Cortex-R4Fプロセッサ2基と2MBのオンチップフラッシュメモリ(初期状態)が組み合わされているほか、業界標準のペリフェラルとしてFlexRayコントローラ、最大3つまでのCANおよび2つのLINモジュール、ハイエンドタイマー、2個のA/Dコンバータが提供されている。
ターゲットとするアプリケーションは、シャシー制御、ブレーキ、車両安定制御およびステアリングとしており、それらに対するさまざまなメモリおよび性能の製品が提供される予定としている。