情報処理推進機構(IPA)は31日、「共通キャリア・スキルフレームワーク(第一版)」の公開に伴い、組込みスキル標準(ETSS)を改訂し、IPAソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)のWebサイトにて公開した。

共通キャリア・スキルフレームワーク(第一版)は、2007年7月20日に取りまとめられた産業構造審議会情報経済分科会情報サービス・ソフトウェア小委員会人材育成ワーキンググループの報告書「高度IT人材の育成をめざして」の中で構築を提言されたもので、2008年7月にパブリックコメントが募集され、その意見を踏まえた上で2008年10月21日に取りまとめが行われたもの。日本で今後必要とされる高度IT人材の人材像とその保有すべき能力を、果たすべき役割(貢献)の観点から整理した共通の育成・評価のための枠組みで、ITスキル標準(ITSS)、情報システムユーザースキル標準(UISS)、組込みスキル標準(ETSS)の各スキル標準の参照モデルとなるものだ。また、各スキル標準と情報処理技術者試験との対応関係の明確化も図られている。

IPAソフトウェア・エンジニアリング・センターでは、組込みスキル標準と共通キャリア・スキルフレームワークとの参照関係を考慮し、組込みソフトウェア開発力強化推進委員会スキル標準領域スキル・キャリア部会の審議を経て、組込みスキル標準の改訂と公開を行っている。