情報処理推進機構(IPA)は31日、IPA ITスキル標準センターのWebサイトにおいて、「情報システムユーザースキル標準(UISS)」の新バージョン「情報システムユーザースキル標準(UISS) Ver.2.0」を公開した。
情報システムユーザースキル標準は、情報システムユーザー企業における適切な人材配置の促進と、それによるユーザー企業の競争力強化に貢献することを目的として、組織や人材に必要となるスキル、および知識を網羅的、かつ体系的に整理・一覧化したもの。今回の新バージョンでは、情報システムユーザースキル標準をすでに利用している企業などから寄せられた意見や要望を取り入れ、日本情報システム・ユーザー協会による改訂が行われている。
改訂ポイントは、共通キャリア・スキルフレームワークの知識項目との整合性を図り、機能・役割定義を全般的に見直したほか、レベル判定の尺度として情報処理技術者試験を位置付けるために、試験区分と情報システムユーザースキル標準との関係(試験区分とタスクとの関係)を明確化している。また、情報システムユーザースキル標準の使い勝手やわかりやすさを向上させるために、関連文書である「有効活用ガイド」を「情報システムユーザースキル標準の活用手順を示したもの」と、「研修ロードマップ」を「機能・役割定義に記載されているスキル・知識の習得に貢献する研修コースを体系的に整理したもの」と位置づけ、関係の明確化を図った。