MM総研がgooリサーチを通じて実施した「環境対策に関するユーザー意識調査」によると、環境対策に力を入れていると感じる企業のランキングで、家電・ITメーカーではパナソニックが、全業種ではトヨタ自動車がそれぞれ1位となった。

家電・ITメーカーでは、有効回答1,094件(1人3社以内の記述式複数回答)のうち、パナソニックが368件を獲得して1位。同社については「環境配慮型商品を提供している」「CMのイメージ」との回答が多い。2位以下はシャープ(169件)、日立製作所(109件)、ソニー/東芝(いずれも70件)が続く。

環境対策に注力していると感じる家電・ITメーカー(出典:MM総研)

全業種を対象にした設問では、有効回答1,442件(1人3社以内の記述式複数回答)のうち345件を獲得したトヨタが1位。「環境に良い商品(ハイブリッドカー)を販売している」「CO2排出削減に向けた取り組みが進んでいる」との回答が大半を占める。

2位以下はパナソニック(112件)、イオン(100件)、シャープ(80件)、サントリー(62件)の順だった。

環境対策に注力していると感じる企業(全業種、出典:MM総研)

環境対策をテーマにした企業の番組や記事・広告などを視聴した結果、その企業の商品やサービスを実際に購入・利用した回答者は8%、購入・利用したくなった回答者は34%であり、計42%が購買意欲を拡大している。媒体別ではテレビCMが53%で最も多い。

企業に対して期待する環境対策の取り組みでは、「企業活動によって発生するCO2の排出量削減」が55%で最も多い。以下「事業活動における3R(廃棄物削減・再使用・リサイクル)の徹底」(51%)、「自然エネルギー(太陽光発電・風力発電など)を使った自家発電の実施」(45%)、「環境負荷を低減させる商品・サービスの開発」40%の順だった。

企業に期待する環境活動(出典:MM総研)

省エネを理由の1つとして家電製品やパソコンを購入・選定したことがあるかをたずねると「ある」が66%を占め、製品別ではエアコンが35%で最も多く、冷蔵庫(34%)、照明器具が(32%)が続く。

多少値段が高くても環境に良い商品を選ぶかとの質問に対し、6%が「当てはまる」、40%が「やや当てはまる」と回答しており、全体の46%が多少のコストを負担してでも環境に良い商品を購入したいとの意向を示している。