GoogleもOpenIDのサポートを正式表明、すでにzoho.comではGoogleのアカウントでログイン可能に

米Googleが、異なるWebサービス間で共通のIDを使用する技術「OpenID」をサポートする。同社公式ブログ「Google Code Blog」で米国時間の29日、セキュリティチームが投稿した記事により明らかにされたもの。

「Google moves towards single sign-on with OpenID」と題された記事によれば、OpenIDをサポートするWebサイトは、Googleが使用するアカウント (Google Acount) でログインできるようになる。オンラインで各種ビジネスアプリケーションを提供するZoho.comでは、すでにGoogle Acountを使用したログインが可能。

Googleでは、開発者向けにAPIの提供も行う。公開されるAPIは、最新のOpenID 2.0プロトコルをサポート、オプションでユーザのメールアドレスを要求する機能を備える。開発リソースはGoogle Codeサイト内に設けられたOpenIDのページ経由で提供されるが、当面はGoogle Federated Loginグループへの登録を完了したメンバーに限定される。

OpenIDを巡っては、2008年2月にGoogleやIBM、Yahoo!など大手企業が「OpenID Foundation」に加盟するなど、事実上の標準化が進展。27日にはMicrosoftが、同社の「Windows Live ID」でOpenIDをサポートする方針を正式発表している。