ターボリナックスは29日、中国企業である中国衛星ネットワーク通信と業務提携して、中国で日系企業向けデータセンター事業およびIP電話事業を展開すると発表した。

中国衛星ネットワーク通信は、データ通信サービスやIP-VPN通信サービス、データセンター事業など広範な通信事業を展開している中国衛星通信集団の子会社であり、100%国営企業である中国衛星通信集団が外資企業と提携をする際の窓口という。なお中国衛星通信集団は12月から、中国通信事業の最大手である中国電信集団のグループ企業になる予定とのことだ。

ターボリナックスと中国衛星通信集団の協業により両社における事業上の資産を相互に活用し、ターボリナックスのエンジニアリングや、IP-PBXソリューション「InfiniTalk」の開発・提供で培ったノウハウと実績を生かしたサービスを提供可能になるという。

今回の業務提携により、中国衛星通信集団がインフラストラクチャおよび電信業務経営許可権を提供し、ターボリナックスが情報通信技術および事業マネジメントを行うことで、中国に進出している日系単独資本/合作/合弁企業を対象にデータセンター事業およびIP電話事業を展開する予定だ。

具体的には中国衛星通信集団内に日本事業部を設立し、ターボリナックスがその事業部の運営を一括して請け負う形態になるという。契約期間は2015年までであり、その後も継続的に延長を予定しており、中国に進出をする日系企業に対して長期にわたるサービスを提供するとしている。

まず2009年1月から、データセンター事業とIP電話事業を開始する予定。

データセンター事業では、中国衛星通信集団ブランドの日本語によるデータセンターサービスおよびサポートを提供するとともに、中国衛星通信集団のインフラストラクチャを使用する情報セキュリティーサービスを提供する。

IP電話事業では、中国衛星通信集団ブランドの日本語によるIP電話サービスおよびサポートを提供するとともに、ターボリナックスのInfiniTalkを使用するIP電話サービスをASPで提供する。