東京ネットムービーフェスティバル事務局は、「東京国際映画祭」(TIFF)のインターネットコンペティション部門である「東京ネットムービーフェスティバル2008」の受賞作品をTIFFの会場内で発表した。今回、審査を行ったのは、東京大学大学院教授で同フェスティバルの審査委員長を務めた浜野保樹や、女優の田中麗奈、映画プロデューサーの佐々木史朗、映画監督の篠崎誠、東京ウォーカー編集長の滝本志野の計5名。
同フェスティバルの応募総数は171作品。企画、制作を行った角川クロスメディアの担当者は集まった作品について「応募総数自体にはあまり変化はありませんでしたが、作品全体の質が上がってきていると感じました。これは近年、映像作品を作る環境が整ってきたことが要因だと考えられます。またCGやアニメーション作品の割合が増えてきていることが印象的でした」と述べた。続けて、作品内容について「ホラーテイストな作品が比較的多かったように思います。今回グランプリを受賞した作品もホラー作品です」と語った。このような作品が増えた理由について「ミステリー作品は表現しづらく、あえてそこにチャレンジしにいっているのではないか」と推測した。ネットムービーグランプリは佐藤有一郎監督の作品『回』。受賞作品は以下の通り。