EMCジャパンは28日、VMware仮想化環境向け情報インフラ管理ソフトウェア製品として、「EMC Application Discovery Manager(ADM) 6.0」、「EMC ControlCenter 6.1」、および「Replication Manager 5.1」の3製品の提供を開始した。
EMC Application Discovery Manager(ADM) 6.0
EMC Application Discovery Managerは、情報インフラ内のアプリケーションを自動検出し、すべてのアプリケーション、ストレージ、サーバ、IPネットワークなどのリソース、および依存関係を特定するソフトウェア。
EMC Application Discovery Manager 6.0では、あらたにアプリケーションをサポートする仮想マシンとVMware環境内の物理的なITインフラストラクチャ間の依存関係も特定できるようになった。具体的には、vSwitchでのアプリケーション・トラフィックを受動的に管理する「パケット・スニーフィング」機能が追加され、仮想マシンのトラフィックと関係を把握可能となった。
また、同社では「VMware Site Recovery Manager」、および「VMware Consolidated Backup」向けのデータ保護および災害復旧計画の構築にも使用できるとしている。
EMC ControlCenter 6.1
EMC ControlCenterは、大規模な物理インフラストラクチャや仮想インフラストラクチャにおける検出、監視、レポート作成、プランニング、プロビジョニングといったタスクの効率化、および自動化が可能なSRM(ストレージ・リソース管理)ソフトウェア。
EMC ControlCenter 6.1では、VMwareとシン・プロビジョニング・ストレージ環境におけるエンド・ツー・エンドの可視化と管理が可能となり、法人向けシン・プロビジョニングソリューション「EMC Symmetrix」仮想プロビジョニングに関するサポートの追加や仮想プロビジョニングを実行したストレージに関する機能の拡充が行われた。
また、シン・デバイス(シン・プロビジョニングを実行したストレージ)、およびプールの作成、物理デバイスと「VMware ESX Server」へのシン・デバイスのプロビジョニング、仮想ゲスト/ESXサーバ向けのシン・デバイス、およびプールの容量消費量の管理、仮想ゲストからシン・プールおよびデータ・デバイスに至るまでのエンド・ツー・エンドの関係とトポロジーの視覚的な特定、物理/仮想リソースのステータスの監視とパフォーマンス/可用性に関する問題のトラブルシューティングが利用できる。
同社では、特にハイエンド・ストレージ「EMC Symmetrix DMX-4」、および「Symmetrix DMX-3」を導入しているユーザーに効果的なソリューションだとしている。
Replication Manager 5.1
Replication Managerは、単一の管理コンソールを利用し、データ・レプリケーション・プロセス全体を調整するデータ保護ソフトウェア。
VMware仮想マシン・レベルで統合アレイ・レプリカを提供し、「VMware ESX Server」、およびVirtual Center APIと統合することにより、仮想マシンとの整合性を確保して仮想マシンのファイルシステム(VMFS)レプリカ管理を簡素化する。
Replication Manager 5.1では、複製された情報の管理と、物理および仮想環境での完全なリカバリが可能となった。