STMicroelectronicsは10月27日、同社の32ビットマイコン「STM32」のオプションを拡充、16KBのフラッシュメモリ搭載品や、USBアプリケーション用に最適化された製品を発表した。
16KBのフラッシュメモリ搭載品は、36MHz動作の「アクセス・ライン」および72MHz動作の「パフォーマンス・ライン」に追加された。これにより、アクセス・ラインで最大48KBのSRAM、パフォーマンス・ラインで最大64KBのSRAMを備え、両製品ラインで16~512KBのメモリ容量の選択が可能となった。
これらの製品は、いずれもARM Cortex-M3コアを搭載し、最大4.5MbpsのUSART、18MHzのSPI、72MHz入力のPWMタイマ、最大48MHzのSDIO、最大48kHzのサンプリングをサポートするI2Sモジュールなどのペリフェラルを統合している。
また、USBアプリケーション向け「USBアクセス・ライン」は、48MHz動作で16~128KBのメモリ容量で分けられた8製品で構成される。
製品開発速度を向上させるため、「STM32 USB 開発キット」により、コントロール転送、割り込み転送、バルク転送、アイソクロナス転送の各モードのサポート、デバイス・ファームウェア・アップデート(DFU)や仮想COM処理を含む、包括的なUSB認定ファームウェアパッケージが提供される。
なお、USBアクセス・ラインの価格は1万個購入時で約1.86ドルからとなっている。