米Sun Microsystemsは10月21日(現地時間)、同社ブレードサーバ向けのストレージモジュール「Sun Blade 6000 Disk Module」、サーバモジュール「Sun Blade T6340 Server Module」「Sun Blade X6240 Server Module」の計3製品を発表した。

Sun Blade 6000は同社初のブレード向けディスクストレージで、単位製品あたり最大1.2TBの容量を持つ。サーバモジュール2製品はT6340がUltraSPARC T2 Plusを搭載したCMT製品、もう一方のX6240がAMDのクァッドコアOpteronを搭載したx64サーバとなる。このほか同社では、Intel Xeonをベースにした通信業界向けの「Sun Netra CP3250 ATCA」も発表している。

Sun Blade 6000 Disk Moduleは、同社が推進するOpen Storage戦略に準拠した初のブレードサーバ向けストレージ製品。Open StorageではSolarisとZFSを組み合わせ、より効率的で冗長性の高いストレージシステムの構築を目標とする。Sun Blade 6000 Disk Moduleではフロント部に8つのディスクスロットを持ち、SASベースのHDDを8つ挿入時で単位モジュールあたり最大1.17TBのストレージとなる。また4つの外部SASポートも搭載しており、単位モジュールあたり12ドライブまでの認識が可能。今回発表されたサーバモジュール群は、このブレードストレージと併用する形でシステムの実装密度と効率性を高めるための製品となる。

Sun Blade T6340は1CPUあたり最大64スレッド並列動作が可能な超並列プロセッサUltraSPARC T2 Plusを搭載している。Solaris ContainersやLogical Domains (LDoms)を通してシステムの仮想化を行うことで、サーバの実装密度を上げつつ、大規模データベースやアプリケーションなどの動作が可能となる。一方のSun Blade X6240は同社のx64サーバ製品の流れを汲むもので、仮想化を利用しつつ、従来のアプリケーションの高速動作やスケールアップを実現する。

価格はSun Blade 6000 Disk Moduleが1595ドルから、Sun Blade T6340が1万4955ドル、Sun Blade X6240が2610ドル、Sun Netra CP3250が6995ドルとなっている。どの製品についても60日間のフリートライアルが提供される。

Sun Blade 6000 Disk Module