東芝は10月20日、NAND型フラッシュメモリの生産体制強化を目的に、三重県の四日市工場における生産体制を一部見直し、SanDiskの要請に基づいて、同社と共同出資する製造合弁会社の生産設備の一部を東芝が買い取ることで基本合意し、法的拘束力のない覚書を締結したことを発表した。

現在、同工場の第3ならびに第4工場では、SanDiskと東芝の製造合弁会社である「フラッシュパートナーズ」「フラッシュアライアンス」を通じて、共同生産が行われている。各製造棟の製造設備については、製造合弁会社を通じ、親会社2社にて折半出資を行い、生産能力を各社で均分していた。

今回の合意に基づき、東芝は各製造棟の生産ラインの約30%を東芝単独で運営することとなり、同社分生産能力は全体の50%から約3割増加させることとなる。

なお、東芝では、生産能力の拡大に伴い売り上げ増大を目指すほか、既存の生産ラインを取得することで、ラインの新設時に比べコストをかけずに生産体制を強化することができるとしている。