日本ヒューレット・パッカード ソフトウェア事業本部 マーケティング部 長谷修氏。HP Asset Managerについて「HPが提供するITソリューション/BTOポートフォリオにおいて最も根幹となる製品として位置づけられる」と語る |
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は20日、企業のIT資産管理をライフサイクル全般にわたって管理する「HP Asset Manager 5.1 software」を発表した。同社 ソフトウェア事業本部 マーケティング部 長谷修氏は、「単なるIT資産を棚卸しする"構成管理"ソフトウェアではなく、購買前の要求から、最終的に廃棄(または再利用)するまでを完全に管理/把握するもの。IT資産のライフサイクル全般を正確に捕まえることができれば、無駄な運用や保守コストの増大などを防ぐことができ、ビジネスを最適化することができる」としている。ITを取り巻く状況が複雑化するにしたがい、IT資産管理もまた厳しいフェーズに直面している現状において、「ビジネス目的との合致」「コスト最適化」「コンプライアンスリスクの低減」の3つの側面から資産管理ソリューションを提供していきたい構えだ。
HP Asset Manager 5.1 softwareは、基本モジュールとなる「サーバ」「資産ポートフォリオ」と、顧客が必要に応じて選択可能な各種モジュール「ファイナンス管理」「ソフトウェア資産管理」「経費付け替え」「調達管理」「契約管理」「サービスカタログ」によって構成されている。
同製品の最大の特徴は、購買リクエストおよび購買→資産の変更/ライフサイクルトラッキング→資産の運用終了/廃棄/リプレース、といったライフサイクル全体を通してIT資産を管理できることだ。とくに、資産購入前からあらゆる情報(製品名、購入者、使用者、作業記録、場所、在庫…)などを紐付けて管理できるため、今後ますます厳しくなってくると思われるファイナンス管理やコンプライアンス管理との連携も容易に行える。
また、各種モジュールやツールを導入することにより、VMwareなどの仮想化インフラ上の資産管理や、経費付け替えなどの財務管理、インストール/アップデートするソフトウェアのライセンス管理、データセンター管理なども可能になる。また、同製品はITIL v3に対応しており、カタログ統合やConfiguration Management Systems(CMS)の実現が図られている。
HP Asset Manager 5.1 softwareの特徴のひとつである仮想化環境上の資産管理画面。誰が何を使用しているか、ライセンス状況はどうなっているか、などがひと目でわかる。なお、仮想化資産の自動検出やソフトウェア使用状況の測定には、「HP Discovery and Dependency Mapping」などのツールが必要 |
各種モジュールも含め、同製品の提供は11月1日から。価格は以下の通り。
基本モジュール
製品 | 価格 |
---|---|
HP Asset Manager サーバ | 25万2,000円 |
HP Asset Manager 資産ポートフォリオ | 252万円 |
各種モジュール
製品 | 価格 |
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HP Asset Manager ファイナンス管理 | 88万2,000円 |
HP Asset Manager ソフトウェア資産管理 | 336万円 |
HP Asset Manager 経費付け替え | 84万円 |
HP Asset Manager 調達管理 | 126万円 |
HP Asset Manager 契約管理 | 126万円 |
HP Asset Manager サービスカタログ | 168万円 |