Micron Technologyは、台湾Nanya Technologyとの提携を拡大すると発表した。これに伴い、Nanyaと独Qimondaの合弁会社であるInotera MemoriesのQimondaの持ち株35.6%を取得するための正式契約が締結された。

MicronのQimonda持ち株の取得金額は現金4億ドルで、この資金調達のために、タームローン融資契約を結び2億8,500万ドルを調達した。

政府の承認や諸条件をクリアすることを前提に、現金2億ドルでQimonda持ち株の半分(約18%)を10月中の早い段階で取得、残りの18%も台湾公平交易委員会の承認など諸条件を満たした上で取得を行う。

現在、QimondaとNanyaは、Inoteraの300mmウェハ対応工場を2カ所保有し、月産12万枚体制で生産を行っている。今回の契約によりMicronは、Inoteraの製造能力の半分の権利を得ることとなり、MicronのQimonda持ち株の取得後、Inoteraの生産能力に対するQimondaの持ち分は数カ月かけて縮小されることとなる。

また、MicronとNanya向けスタック型DRAMの生産に向け、MicronはInoteraに同技術の提供を行う予定。

なお、MicronとNanyaは合弁会社としてMeiYa Technologyの設立を計画していたが、今回のInotera株式取得に際し、MeiYaの再構築を行うため、一連の契約を締結することを検討しており、MeiYaへのリソース投入を中止し、Inoteraにそのリソースを充てなおすことが予想されている。