英ARMは10月16日、IPの迅速な導入を目指すパートナーのニーズに応えるオンサイトサービス「Active Assist」を発表した。同サービスは、カスタマがIPを導入する際に、カスタマイズ済みのサービスとして、
- プロジェクトの内容に合わせてカスタマイズしたトレーニングで、最短時間でもっとも有効な知識を提供
- ARMの専任アナリストが現場で設計およびフローを監査し、ARMを導入するチームの構成を最適化
- ARMのプロセッサ、ファブリックIPのほか、最適化された先端のセルライブラリ、メモリコンパイラ、インタフェース製品で構成するARMのフィジカルIPポートフォリオにより、高性能でエネルギー効率の高いSoC実装の提供を支援
- プロジェクトのモニタリングを通じて、進捗の記録、ベストプラクティスのARM設計手法との比較など、定期的な対応
- 設計のサインオフ前に総合的な技術検討を行うことで、ARMサブシステムの設計が最良の状態であることを確認
- ファースト・シリコンが戻って来てから、できるだけ早くプロトタイプ環境を立ち上げるため、テスト・チップおよびデバッグ環境の準備を支援
を提供し、エンジニアリングチームによるARMのIP活用を促進するもの。これにより、各設計プロジェクトに即した形でARM IPに関するエンジニアリング知識が提供されることとなり、カスタマは的確なアドバイスを得られ、ベストプラクティスを採用した上で、最良のARMサブシステムを設計することができるようになる。
また、同サービスはプロジェクトが終了するまでプロジェクトを観察し、先を見越した技術的なフィードバックを返すことで、パートナーの製品化期間短縮と設計信頼性の向上を図ることができる。
なお、同サービスで提供される導入サービスは、各プロジェクトに合わせ、個別のサービスパッケージとして購入することが可能である。これらのパッケージは、チームの構成からアーキテクチャの仕様作製、設計のサインオフにまで対応する総合的なプロジェクト支援もあれば、プロジェクト構成の評価、アーキテクチャ設計の検討、現場での支援とプロトタイプボードの立ち上げなどの1回限りのパッケージも用意されている。
提供は米国と欧州で2008年中より開始され、他の地域は2009年に順次開始されていく予定。