セイコーエプソンは16日、大判プリンタ「MAXART」シリーズの新製品として、新開発の10色顔料インクを搭載した、B0プラス対応モデル「PX-H10000」とA1プラス対応モデル「PX-H8000」の2機種を11月下旬に発売すると発表した。価格はPX-H10000が69万8,000円、PX-H8000が44万8,000円(いずれも税別)。

B0プラス対応モデル「PX-H10000」

A1プラス対応モデル「PX-H8000」

両製品は10色顔料インクを搭載した大判プリンタ。従来の「PX-P/K3インク」の特徴はそのままに、オレンジとグリーンのインクを新たに追加することで、明るく色鮮やかなグリーンからイエローの色再現領域を拡大し、肌色の粒上性を低減したという。また、新開発の画像形成技術「LCCS(Logical Color Conversion System)を採用し、最適な色の組み合わせのパターンを自動算出。高画質と色再現領域の最大化実現を両立することで、特殊なパッケージプルーフ用途などにも利用できるとのこと。

プリントヘッドには、新世代高速ヘッド「MicroPiezoTFヘッド」を搭載。従来比約1.5~2倍の高速印刷を実現したほか、「自動ノズルチェックシステム」によりドット抜けの検出を素早く行う。また、高速ロータリーカッターをはじめ、スピンドルレス用紙ホルダー、カラー液晶パネルなどを採用し、トータルな生産性の向上を実現。このほか、オプションで米X-Riteの「自動測色器」を用意している。