マツダは15日、ノルウェー王国(以下、ノルウェー)の国家プロジェクトであるHyNorと共同で、水素ロータリーエンジン車「マツダRX-8ハイドロジェンRE」による同国の公道走行を開始した。同社の水素RE車が海外で本格的な公道走行を行うのは初めてといい、さまざまな評価を行うとともに各種イベントへの参加を予定している。

マツダRX-8ハイドロジェンRE

HyNor(ハイノール、Hydrogen Road of Norway)は、水素を燃料としたモビリティー社会構築を目標とした、ノルウェーの国家プロジェクト。スタバンゲル市~オスロ市間を結ぶハイウエーの各拠点に水素ステーションを設置し、全長580kmを水素自動車で走行可能にすることを目指している。マツダは2007年11月に共同プロジェクトの覚書を交わしており、来年度から約30台をリース販売する計画だ。今回のモニター車は、来年度からの本格導入を前に、走行性能などの評価を行うことを主な目的としている。日本国内においては、2006年4月より8台のRX-8ハイドロジェンREが官公庁や企業などにリース販売されている。