PFUは14日、IT市場に向けてオプションで提供していたKofaxのスキャナ用高機能画像処理ソフト「VRS 4.2 Professional」を同社の業務用スキャナに標準でバンドルすると発表した。バンドルによる価格の変更はなく、従来から付属しているスキャナソフトもそのまま同梱される。バンドルモデルは、10月31日より出荷する予定。

日本における「VRS 4.2 Professional」の標準バンドルを発表するKofax上級副社長マイケル・ジオーヴィ氏(左)とPFU経営執行役宮本研一氏(右)

「VRS 4.2 Professional」は、カラーで読み取らないと認識が難しかった背景色付きの原稿や色の薄い文字などを自動的に判別して適切なデータに画像処理ができる画像処理ソフト。読み取り前に原稿の種類によって仕分けしたり、個別に読み取り設定をする必要がなく、さまざまな種類の原稿を高速に一括で読み取ることができる。これによって、大量の紙文書の電子化を迅速に行ない視認性に優れた高品質な画像データを作成することができる。

すでに海外では、今回の標準バンドルを昨年から実施しており、Kofaxではグローバル戦略の共有の一環として、日本でもPFUと強力なパートナーシップを展開することにより、同社の日本における認知度をアップするとともにスキャナユーザーの市場開拓を行ないたいとしている。その戦略として、2009年7月までにリセラーを現在の5社から10社へ、エンタープライズ層への直接対応を80社から90社以上に伸ばす予定だ。

デモンストレーションは、分散入力業務用のフラットベットタイプのfi-6240(左)と1分間に125枚(A4横/200dpi時)の高速読み取りが可能な集中入力業務用のfi-5900Cで行なわれた

通常のスキャニングでは読み取れない部分(左)も「VRS 4.2 Professional」の機能によって自動的に判別して視認性の良い画像データ(右)で保存してくれる

バンドル対象のスキャナ製品は、fi-5900C、fi-4860c2、fi-6670A、fi-6670、fi-6770A、fi-6770、fi-5530C2、fi-6140、fi-6130、fi-4340C、fi-6240、fi-6230となっている。