米IBMは10月8日(現地時間)、同社2008年第3四半期(7-9月期)の暫定決算報告を行った。同四半期の希薄済みEPSは2.05ドルで前年同期比22%の増加、純利益は28億ドルで同20%のアップとなる。世界経済の混乱が本格化する中でのIBMの好決算は、企業ごとの明暗が分かれつつある状態にあっても一筋の光明となりそうだ。
同四半期の売上見通しは253億ドルで、前年同期比5%の上昇。これには3ポイントの為替差益が含まれる。2008年通年でのEPSは8.75ドルに到達し、成長率は22%に達するという。緊急報告の形で出された今回の発表だが、先週から続く米株式市場総崩れの状態のなか、早期の発表で株価下落に歯止めをかけたいというIBMの思惑があると考えられる。