ARMは10月8日、メモリコントローラおよびフィジカルIP製品としてPrimeCell Low Power DDR2(LPDDR2)ダイナミック・メモリ・コントローラ「LP342」を発表した。これにより、SoCの設計者は、モバイルマルチメディア機器やネットワーク機器といった高帯域幅アクセスと低消費電力を必要とし、複数のバスマスタが共有メモリにアクセスするアプリケーションでLPDDR2を活用することが可能になる。
同コントローラは、AMBA 3AXIプロトコルとLPDDR2メモリを結ぶインタフェースとして、メモリコントローラの効率性の向上、アービトレーションとスケジューリングによるトランザクションの管理、QoSのサポートを提供するほか、メモリアクセスのレイテンシを最小限に抑えることでSoCの性能を高めることが可能だ。
このほか、パーシャル・パワーダウン、フル・パワーダウン、データ・フローに影響を与えないメモリのプリチャージなど、複数の省エネ機能も備えている。
モジュラ設計のため、多様なメモリに適合させることが可能であり、今後はメモリタイプのさらなる追加を行うことで、CPUならびにGPUコアに最適なソリューションを提供していくとしている。