The Dojo Toolkit - great experiences...for everyone

6日(米国時間)、Dojo Toolkitの最新版となるDojo Toolkit 1.2が公開された。Dojo ToolkitはJavaScriptで開発されたAjax Webアプリケーションフレームワーク。特にフルフィーチャフレームワークと呼ばれ、基本的な機能から多種多様な機能、それにUIまで包括的に提供しているところに特徴がある。フルフィーチャフレームワークでありながら遅延読み込みを活用することで初期読み込み時間を短縮し、軽量のフレームワークのように動作するところも特徴的。

Dojo Toolkit 1.2は1.0および1.1と概ね後方互換性が確保されている。しかしさまざまな機能追加や変更、非推奨化が進められており、移行するには若干考慮しなければならないポイントがある。1.1から1.2に移行するにあたって注意しなければならないポイントがリリースノートのMigration issuesの節にまとまっているので参考にされたい。

Ajax機能やイベント、パッケージ、CSSベースのクエリ、アニメーション、JSON機能、言語ユーティリティなど基本的な機能を含んだDojo Baseはgzip圧縮された状態で26KB。ダウンロードしてデプロイできるほか、GoogleやAOLが提供しているCDNを指定してダウンロードせずに活用することも可能。

GoogleやAOLのCDNを活用してDojo Baseを使う例 - Dojoサイトより抜粋

これまでのメジャーリリースが構造やAPIの変更など比較的大きな変更を含んでいたのに比べると、1.2ではたくさんの細かい問題を修正した努力の集大成といった内容になっている。1.1と比較して1,100を越える問題が解決されており、動作に磨きをかけた成果物だ。1.0や1.1を使っている場合には1.2への移行を検討されたい。

Dojo Toolkitを活用するためのドキュメントはDojo Toolkitのサイトから取得できるほか、SitePenも参考になる。SitePenはDojoやDWRを活用するための良質なドキュメントがブログで公開されており、開発の手助けとなる。Dojoを活用した開発を実施している場合にはSitePenのブログの動向もチェックしておきたい。