Analog Devices(ADI)は、同社のプロセッサ「SHARC」の第4世代ファミリの第1弾製品となる「ADSP-21469」を発表した。プロ用デジタル・オーディオ・アプリケーションでのチャンネル数の増加、サウンドエフェクトやモデリングの向上などの要求に対応できるよう最適化されているという。

同製品は、初期のSHARCプロセッサと比べ、32ビット浮動小数点の性能が2倍以上に向上している。また、従来品比で約60%増となる最高5MビットのオンチップSRAMやDDR2 SDRAM外部メモリインタフェース、リンクポートなどの機能追加により、プロセッサの性能およびヘッドルームの向上が図られている。

また、命令コードサイズの縮小により、アプリケーションコードを保管するためのオンチップメモリに30%の余裕を確保することができるほか、リンクポートにより2個のSHARCプロセッサ間でのデータ転送が可能となり、さらにパラレル命令インタフェースにより、プロセッサのSPIよりも高速なデータ転送を行うことが可能である。

なお、同製品は2009年第1四半期のサンプル出荷を予定しており、単価は1,000個受注時で31.50ドルとしている。