IPBが6日に発表した総有効特許件数ランキングによると、全業種における企業別に見た有効特許件数で、パナソニックが2年連続で1位となった。なお、有効特許件数とは、1994年から2006年までに特許庁に登録された全ての特許から、2006年末までに失効・放棄したものを除いた件数を指す。

1位パナソニック(旧松下電器産業)の件数は3万8,699件で、2位は東芝の2万5,291件、3位はキヤノンの2万4,194件だった。パナソニックは2005年末時点から約3,500件減少したが、前年に引き続き首位の座を維持した。

1位から5位までは全て前年度と比べ減少傾向にあり、総有効特許件数が伸びている企業は7位のシャープ、9位のリコーなど。シャープは前年比で約6%増、2004年比で約13%増加した。リコーは前年比で約6%増、2004年比で約15%増だった。全体的に見て、電気機器メーカーや精密機器メーカーが上位に入る傾向が見られた。

なお、集計の対象は2007年9月末時点における外国企業を除く株式公開企業3,976社および、IPBが選定した株式非公開企業2,542社の計6,518社。集計にあたっては、過去の社名変更/本社住所移転/合併・吸収などの履歴を2006年3月末時点の情報に基づき調査した上で、特許情報の名寄せを可能な限り行ったという。

ランキング上位10位の社名と前年の順位、および2004年から2006年までの件数推移は以下の通り。

順位 前年順位 企業名 2006年(件) 2005年(件) 2004年(件)
1 (1) パナソニック 3万8,699 4万2,181 4万1,913
2 (3) 東芝 2万5,291 2万5,308 2万4,820
3 (4) キヤノン 2万4,194 2万4,979 2万6,058
4 (4) NEC 2万4,059 2万5,519 2万7,685
5 (5) 日立製作所 2万1,394 2万1,636 2万2,482
6 (6) 三菱電機 1万7,908 1万7,461 1万7,213
7 (7) シャープ 1万6,271 1万5,380 1万4,400
8 (9) 富士通 1万5,572 1万5,064 1万4,615
9 (11) リコー 1万4,892 1万3,992 1万2,956
10 (10) 三洋電機 1万4,650 1万4,778 1万4,410