gooリサーチは、小学生の子どもを持つ保護者を対象に、小学生のインターネット利用に関するアンケートを実施、その結果を発表した。それによると、携帯電話・PHSを所有する子どもは全体の約4人に1人で、携帯電話からインターネット利用している所有者のうち、フィルタリングを導入しているのは62.8%となった。
同調査は7月28日~8月5日にかけて行われ、有効回答数は8,818名。同調査は今回が6回目となる。まず、家庭でのインターネット接続環境については、光回線の利用が前回の38.9%から47.1%へ増加。ADSL、CATVを含めると、ブロードバンド接続が全体の97.9%に達している。
家庭のPCへのフィルタリング機能導入は、前回の16.7%から20.8%へ増加。さらに、7割以上の家庭で子どものインターネット利用に何らかのルールを設けており、ルールの内容では「接続時間」が最も多かった。子どものインターネット利用時間についての設問では、「週に30分未満」が34.5%、次いで「週に30分~1時間未満」(29.4%)、「週に1時間~2時間未満」(15.6%)など。2時間未満の利用が全体の約8割と前回調査(66.4%)から大きく増加し、反対に2時間以上の利用は減少している結果となった。
子どものトラブル相談に備えて普段から行っていることについては、「そもそもトラブルに巻き込まれないよう、普段から子どもにインターネット教育を行っている」が30.2%、次いで「普段から新聞や雑誌をチェックし、情報収集につとめている」が27.2%など、6割近くの家庭が積極的な姿勢のようだ。一方で、「特に何も行っておらず、それほど心配していない」が34.7%、「特に何も行っておらず、的確な対応を子どもにアドバイスできるかあまり自信がない」が15.2%となり、危機意識の二分化を伺わせる。
携帯電話・PHSについては、全体の24.4%がすでに所有しており、10.0%が購入を検討中。所有者の5人に1人が携帯電話からインターネットを利用している。そのうちフィルタリング機能を利用しているのは62.8%とPCに比べて非常に高いものの、"未成年者の原則導入"も完全な導入には結びつかないようだ。また、携帯電話の利用について何らかのルールを設けている家庭は約8割に上り、その内容(複数回答)は「通話やメールの通信相手について」が49.7%、「利用する状況(外出時のみ)」が34.7%などとなっている。