伊仏合弁の半導体ベンダであるSTMicroelectronicsは、車載アプリケーション用3軸MEMS加速度センサ「AIS326DQ」を製品化したことを発表した。すでにサンプル出荷が開始されており、量産開始は2008年第4四半期が予定されている。単価は10万個購入時で約3.75ドルが予定されている。
同製品は、AEC(Automotive Electronics Council)が定義した規格「AEC-Q100」の認定を受けたMEMSセンサで、車載アプリケーションとして、傾斜検知の警報システム、ナビゲーション、シート制御、アンテナポジショニングなど、主にセーフティアプリケーション以外の要求をサポートする。
加速度検出範囲は±2Gもしくは±6Gのいずれかをユーザー側で選択可能だ。1.8Vまで対応したI/O電源、マイクロコントローラとの直接接続をサポートするSPI/I2Cシリアルデジタル出力、内蔵ローパス/ハイパスフィルタなどの機能を搭載している。
また、分解能12ビットのA/Dコンバータを内蔵しており、最小0.1度の傾きを検出することが可能だ。感度とゼロレベルは出荷時に較正済みのため、出力レベルに関してバラつきが少ない状況での使用が可能となっている。さらに、自己診断機能が搭載されており、いつでもデバイスが正しく動作していることを検証することが可能となっている。