Fedoraプロジェクトは米国時間の9月30日、LinuxディストリビューションFedoraの次期バージョン「Fedora 10 (開発コード名:Cambridge)」のβ第1版を公開した。対応プラットフォームはIntel x86とx86_64、およびPower PC。標準構成のインストールイメージにくわえ、収録するデスクトップ環境 (Gnome / KDE) の異なるライブCD、オリジナルのインストールイメージを作成できる「Jigdo」用設定ファイルが公開されている。
今回のリリースでは、Linuxカーネルに最新開発版のv2.6.27を採用。デスクトップ環境には、Gnome 2.24およびKDE 4.1.1の開発版を収録している。暗号化アルゴリズムの変更など機能強化したパッケージ管理システム「RPM 4.6」、EXT4をサポートしたファイルシステムユーティリティ「e2fsprogs」など、システム管理ツールも更新された。
ほかにも、NetworkManagerを介した接続共有機能の改良、Intel Macのファームウェア (EFI) への対応強化、印刷管理機能の改良など、多くの変更が加えられている。公式リリーススケジュールによれば、Fedora 10の正式リリースは11月下旬が予定されている。