日本IBMは30日、Windowsアプリケーション用にデータ保護とリカバリ機能を対応させたソフトウェア製品「IBM Tivoli Storage Manager FastBack V5.5」日本語対応版の提供を開始した。使用料金は9万1,245円。
IBM Tivoli Storage Manager FastBack V5.5は、同社独自のインスタント・リストア機能により、全データを順番に復元している最中でも、ユーザーが実行したいアプリケーションに必要なデータを、割り込んで優先的に復元できるのが特徴だ。これにより、今までアプリケーションが停止してから数十時間かかる場合があった復元作業でも、数分以内にアプリケーションが利用できるようになったという。また、ディスクベースの継続的データ保護機能において、ブロック単位のデータ変更をリアルタイムで取得するため、バックアップ時間の短縮、および関連する工数の低減も可能だ。
さらに、管理サーバを設置することで、リモートにあるバックアップ対象サーバのデータを集約し、統合管理を実現するほか、管理インタフェースを通じて、リモート・オフィスの管理サーバの操作や運用状況のモニタリング、災害回復プロセスの設定も可能としている。このほか、マルチタスク処理や小容量ファイルの一括送信、圧縮技術などを採用することで、データ転送量を従来比約50%にまで低減している。
また、Windowsサーバ向けにシステム・リカバリ機能を提供する「IBM Tivoli Storage Manager FastBack for Bare Machine Recovery V5.5」、およびMicrosoft Exchange dataの回復機能を提供する「IBM Tivoli Storage Manager FastBack for Microsoft Exchange New V5.5」も同時に提供が開始された。利用料金は、それぞれ4万9,770円、5万8,065円。