日産自動車は先の7月、「X-TRAIL FCV」がニュルブルクリンクサーキット北コース(ドイツ)において、燃料電池車として最速のラップタイムを記録したと発表。マイコミジャーナルはこのほど、走行の様子を映した動画を初めて入手した。

動画 水素スタックで発電された電気でモーターを動かして走るX-TRAIL FCVは、走行時の騒音がほぼ皆無という。実際の映像を見ても、タイヤが路面にこすれる音しか聞こえない

同社は、2008年6月から欧州主要6カ国で行った燃料電池車の広報イベントの際、「悪魔の森」の異名をもち、世界最難関と言われるニュルブルクリンクサーキット北コースでタイムアタックを敢行。車体は横浜市や神奈川県などにリースしている2005年モデルと同じもので、タイムアタックのための特別な装備はしていないという。

最速ラップの記録を記念したニュルブルクリンクステッカー

ドライバーは、日産350Z(日本名:フェアレディZ)で2008年の「ニュルブルクリンク24時間レース」に出場したレーシングドライバーのフランク・アイクホルト

日産では月に2回、国内唯一の一般向けFCV試乗会を行い、免許取得後1年を経過したドライバーに、同モデルを公道で運転する機会を提供している。試乗の際には、同社の技術者が助手席に座り、生の声で説明を受けながら約30分のドライブを楽しむことができるという。詳細は、日産本社ギャラリー(東京・銀座)WEBサイトで確認できる。