MicrosoftとNokiaが、JavaScriptライブラリ「jQuery」を公式プラットフォームに採用する方針だ。米国時間の28日、jQueryの公式ブログで明らかにされたもの。
「jQuery, Microsoft, and Nokia」と題された記事によれば、Microsoftは「ASP.NET AJAX」にjQueryを統合、Visual Studioの標準ライブラリとして提供する。同日付で更新された米MS開発者プラットフォーム部門責任者Scott Guthrie氏のブログにも、Visual Studioの入力補完機能「インテリセンス」でサポートすることもあわせ、数週間のうちにWebサイト経由で無償提供開始する方針が記載されている。対象製品は、Visual Studio 2008 SP1および無償版のVisual Web Developer 2008 Express SP1。
Nokiaは、S60シリーズに採用しているWebアプリケーション開発環境「Web Run-Time」に、jQueryを統合する。今後はWeb Run-Timeに含まれる形でNokia製携帯電話に収録され、標準のウィジェット開発環境にも利用される見込み。
jQueryは、MITとGPLv2のデュアルライセンスのもと配布されるオープンソースのJavaScriptライブラリ。少ないコーディングで多くの処理を実現できるよう設計されており、約15KBと軽量かつ高速なことから、Prototype.jsに代わるAjaxライブラリとして注目度が高い。