東芝は29日、ARMの32ビットCPUコア「Cortex-M3」を搭載したデジタルAV機器用汎用マイコン「TMPM330FDFG」を製品化、12月よりサンプル出荷を開始することを発表した。サンプル価格は700円。量産開始は2009年3月を計画しており、量産規模は月産100万個を予定している。
ARMのCortex-M3コアを搭載した汎用マイコン |
同製品は、デジタルAV機器を1本のケーブルで接続詞相互制御するCEC機能やリモコンから送信されてきた信号を判別する機能を内蔵している。従来、ソフトウェアで処理してきたこれらの信号をCPUを停止させたままハードウェア上で処理できるため、待機時の消費電力を低減することが可能だ。
また、内蔵ROMに同社独自のフラッシュメモリ「NANO FLASH」を搭載することにより、40MHz動作時で約15mWという高性能ながら低消費電力での動作を同時に実現できるとしている。
なお、同社では、性能と低消費電力を両立させた汎用マイコンを今後、順次ラインナップの拡充を行っていくことで、マイコン市場でのシェア拡大を図っていくとしている。