ソフト開発のテクノツリーとインタークエストは29日、教材作成ソフトで制作したコンテンツとSNSを組み合わせて、技術交流と技能伝承の場を製造業向けに提供する「TreQs(トレックス)」サービスを10月1日から開始すると発表した。「コンテンツのテーマごとにコミュニティーを作り、新入社員の導入教育などに活用できる」(両社)としている。
「トレックス」は、イラストや写真、音声や動画を取り込むことができる技術・技能伝承用教材作成ソフト「Mastree(マストリー)」をコアとし、社内向けSNSソフトウェア「DB-SNS」に融合させて開発。
基本機能として、部署内のみでアクセス可能なコミュニティーの作成や、職制レベルに応じたアクセス権限の設定が可能。「不正アクセスによる情報漏えいを防止できるとともにセキュリティーリスクが大幅に軽減できる」(両社)。
また、テーマやカテゴリー別にコミュニティーを作ることができるため、「新入社員の導入教育や中堅社員の能力アップ研修、新製品の開発段階での技術交流や議論などができる」(同)という。
企業のグローバル化にも対応。「日本国内の本社と工場間はもちろん、全世界の支社や工場間の時空を越えたコミュニティーを作ることができる」(同)としている。
両社では、「マストリーをWeb上で低額で利用できるSaaS版サービスの提供も計画している」とし、「今後もこれら技術を基に、技能伝承や技術交流SNSの分野で役に立つソリューションを提供していきたい」としている。
販売価格と提供時期(仮)は、技能伝承・技術交流SNS「TreQs」パッケージセットが販売価格(税抜き)280万円、提供時期は10月1日~。技能伝承・技術交流SNS「TreQs」サービスが初期費用(税抜き)52,000円、月額使用料(税抜き)32,000円、提供時期は2008年10月1日~となっている。