デルは29日、データ保護基盤を強化するストレージ・アセスメントサービスの提供を開始した。
今回提供が開始されたストレージ・アセスメントサービスは、「最適なバックアップの設計」、「階層化ストレージの設計」、および「災害対策の設計」の3つを実現するもの。最適なバックアップの設計では、データ保護要件を満たす環境が実現できているかどうかを、実際のバックアップ状況や顧客企業が利用しているバックアップソフトから得られる情報を基に分析し、システムの最適化をするだけでなく、稼働率の低いバックアップサーバがあれば、サーバ統合を行いリソースを有効に使う、などの多角的な分析結果をレポートする。
階層化ストレージの設計では、保存されているデータを重要度に応じて階層1から階層3までに分類し、階層1は高性能ディスク、その下の階層のデータは安価なディスクやテープドライブに保存するなど、データの重要性に応じたストレージシステムの配置を行うことでコストを削減する。
災害対策の設計では、物理的に離れた場所へバックアップするデータについて、各データのアクセス状況を基にアセスメントを行い、ディザスタ・リカバリ環境にかかるコスト削減を実現する。また、金融機関の取引情報や病院の電子カルテの情報などについては、危機管理やコンプライアンスの視点からバックアップすべきデータを精査する。