米Googleが「Moderator」という新サービスを開始した。Web上に質問を集め、ユーザー投票を通じて質問を取捨選択する仕組みだ。名前が示す通り、会議やカンファレンスにおいてQ&Aの"進行役"や"まとめ役"を担うツールになる。

大人数が参加するカンファレンスや会議などで最後にQ&Aの時間が設けられていても、数分ではスピーカーやパネルへの質問の数は限られる。通常、挙手の中から進行役が無作為に選択するが、それでは優れた質問者が選ばれるとは限らない。そこで短い時間の中で、参加者の多くが関心のある質問を選び出せるようにするのがModeratorである。

Moderatorのページにアクセスし、質問がある人は質問を書き込み、そして他の参加者は各質問に対して「Yes」「No」または「スキップ」に投票する。Yesの割合が多い質問が上位になる。

集まった質問に、右端のボックスで次々に投票していく

ModeratorはGoogleのプラットフォームエンジニアであるTaliver Heath氏が20% Timeで作成した。最初は"Dory"という名前でGoogle内で使われ、Google App EngineによってModeratorとして広く公開されることになった。